東方神起のコンサートの余韻に浸りながら76歳のビギストは
今日,故郷の鹿児島へと帰って行きました。
大阪や東京ドームでの公演も気になっていたのですが,
急遽,予定を変更して帰郷したのは,ある出会いがあったからでした。
5月30日,福岡でのコンサートの下見に行く途中,
一人の女性の方から声を掛けられ書名を求められた母。
平戸沖で沈没した巻き網漁船「第11大栄丸」のご家族でした。
沈没船の引き揚げを求めるも,費用が膨大であるとの理由で
行政は動いてくれない,10万人の署名を目標にこうして福岡の
街に立っているのですというその方は,21歳の息子さんの
引き揚げを祈るお母様でした。
「ご遺体は見つかったのですか。」
「いいえ,船の中にいることは間違いないのです。船さえ
引き揚げてもらえれば・・・・」
涙ながらに必死で訴えるその声に,同じ子をもつ母親として
それ以上の言葉は要らず,署名活動に参加することを
約束してきたといいます。
この話を思い出しては目を真っ赤にしていた母は,
明日から自分の足でまずは100人の署名を集めると言い残して
ふるさとへ帰って行きました。
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